クラブチーム投手の肩前面の痛み

からだ再生堂(鍼灸院)に定期的にメンテナンスに訪れている社会人クラブチーム投手の肩前面の痛みについてです。最初に来店したときは、烏口肩峰靭帯のインピンジメントサインがあり、痛みを訴えていました。これに対して、胸郭と肩甲骨のファシアケアを実施して、インピンジメントサインは消えました。その後、何回か投球練習をすると練習の前半に肩前面の痛みがあり、そのまま投げ込んで体が温まると痛みがなくなるとの主訴がありました。この原因は、さらにどこかからだに機能障害があるかもしくは投球フォームに原因があると考え、まずは再度からだのチェックを行いました。投球側の肩甲骨内側縁が浮いており翼状気味になっていました。肩関節外転外旋位で前方部分に違和感があり、肩甲骨の翼状をを抑えると違和感は消失しました。また、肩甲骨を固定しての肩関節外転90度位での水平内転の可動域は0度で肩甲骨と上腕骨後部の間に強い拘縮がある状態でした。この2つの評価により、肩関節後部の拘縮を疑い、触診して確認したところ、棘下筋の奥にある脂肪体の部分に滑走不全が認められました。この部分をファシアケアして、その後肩甲骨の翼状は減少して、外転外旋位の違和感は消失しました。投球動作時にこの棘下筋深部の脂肪体拘縮があると、テイクバック時に肩甲骨が胸郭から離れた状態になり、過度の水平内転と同様の状態になり肩すくめ肘下がりの状態を生み出し、肩の前方構成体にストレスをかけるような状態になっていたと考えられます。

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